性病検査開始💉🫙
目次

当院は自由診療のため保険証不要で匿名で受診できます。
また、採血もしくは尿のみの検査となりますので、気軽にお越しいただいて検査が可能です。
検査結果はLINEでお送りさせて頂きます。
何に感染しているかわからないという状況のため、代表的な項目がまとめられた、セット検査メニューでご用意しております。
セット内容
◉採血6種~血液フルセット、HIVの感染も調べたい人向け~▶︎¥8,000(税込)
HIV抗原抗体/HCVⅡ/HBS抗体/HBS抗原/梅毒RPR定性/梅毒TP定性
◉採血5種~血液ベーシクセット~
▶︎¥6,000(税込)
HCVⅡ/HBS抗体/HBS抗原/梅毒RPR定性/梅毒TP定性
◉尿3種~尿道・性器フルセット~
▶︎¥14,000(税込)
トリコモナス・マイコプラズマ同時核酸検出/淋菌・クラミジア同時核酸同定/STDマイコプラズマ同定
◉尿2種~尿道・性器ベーシックセット、通常の検査で原因がわからなかった方に~
▶︎¥8,000(税込)
トリコモナス・マイコプラズマ同時核酸検出/淋菌・クラミジア同時核酸同定
◉採血、尿【フル】~性感染症に関する検査項目をまとめて調べたい方~
▶︎¥18,000(税込)
HIV抗原抗体/HCVⅡ/HBS抗体/HBS抗原/梅毒RPR定性/梅毒TP定性/トリコモナス・マイコプラズマ同時核酸検出/淋菌・クラミジア同時核酸同定/STDマイコプラズマ同定
性感染症とは?
性的接触を介して人から人へ感染していく疾患の総称を性感染症と言います。
主な性感染症として、クラミジア、淋菌、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎、トリコモナス、クラミジアなどがあります。
性器の腫れ、痒み、臭い、痛みがある、おりものが増えた、原因不明の発熱や倦怠感といった症状に対して思い当たる節がある方や避妊具を使わずの性行為、相手に症状があるもしくは過去に感染歴がある、妊娠を希望しているなどといったことがある場合はためらわず検査を受けるのをお勧めします。
HIV
HIVはヒト免疫不全ウイルス呼ばれる、人の免疫を壊してしまうウイルスです。
HIVは、免疫の働きを助ける役割のTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などが体に入り、これらの細胞に同ウイルスが増殖することでヒトの体の免疫力を低下させます。
やがて免疫力が低下し、普通なら感染しないはずの病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症します。
つまり、HIVそのもので死ぬのではなく、免疫が壊れて他の病気にかかることで命に関わるのが特徴です。
このような状態になることを後天性免疫不全症候群、通称エイズ(Acquired Imumune deficiency Sundrome,HIDS)と言います。
HIVの感染経路は、性交渉による感染以外にも、血液感染、母子感染があります。
HIVは人から人に移るウイルスですが、日常で生活している分の接触で移る心配はありません。
症状
感染直後は、風邪(喉の痛み、発熱、インフルエンザ)やウイルス感染に似た症状が現れることがありますが、何も症状が出ない人も多いです。
感染していても自覚症状がない場合、ウイルスは体内で増え続け免疫が壊され、放置しておくとAIDS(エイズ)が発症し重症になる人が多いです。
検査方法
採血検査💉【HIV抗原・抗体スクリーニング】
HIV抗原抗体検査は、血液中のHIV抗原と抗体を同時に測定する検査です。
HCV
HCVとはC型肝炎ウイルスのことです。
血液が体内に入ることから感染し、肝臓に慢性的な炎症を引き起こすウイルスです。
現在HCVに感染している方は過去の輸血や使い回しの注射などが原因と考えられます。
また、今は日常的な生活の場でHCVに新たに感染することはほとんどないと言われていますが、長期間にわたって血液透析を受けている患者さんでは、HCV感染の危険性があります。
慢性化しても自覚症状はなく、無治療で放置すると慢性肝炎が肝がんなどといった病気に進行する可能性が高くなります。
C型肝炎は、気づかないまま長年放置されるのが一番怖い病気です。
症状が出た時には、すでに肝臓のダメージが進んでいることが多いですので、感染している原因に当てはまる方は検査するのをお勧めします。
症状
ほとんどの人は、最初は何年間もほとんど症状がないか、まったく症状がありません。
症状が現れると、疲労、吐き気、痛み、腹痛、またはインフルエンザのような症状が現れることがありますが、風邪や体調不良と区別がつきにくいことが多いです。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われているので症状が出にくいですが、長期間ほぼ無症状の中で進行すると肝硬変(肝臓が硬くなり機能しなくなる)、肝がんを発症させてしまいます。
症状
採血検査💉【HCV抗体Ⅱ】
HCVに感染したことがあるかどうかを判断するための血液検査です。
過去又は現在の感染の有無、HCVに対する抗体があるかを調べます。
体内に抗体ができるまで時間がかかるため感染リスクがあった日から約1.5~2ヶ月後が検査を受ける目安です。
※抗体検査が陽性でも自然にウイルスを排除していて治っていることもあります。
HBs
HBsとはB型肝炎ウイルスに関する検査で使われる略語で、特にHBs抗原とHBs抗体として登場します。
HBs抗原とHBs抗体はウイルスの表面に関係する成分のことです。
HBs抗原で今、ウイルスが体内に存在するかを調べます。
HBs抗体、過去に感染しすでに治って抗体ができたものか、ワクチンを接種して予防したことでの抗体かを調べます。
血液や体液を通じて肝臓に感染して起こる病気で、急性または慢性の肝炎を引き起こすウイルス性肝炎の一つです。
急性B型肝炎は一時的な感染で成人の多くは免疫の働きで自然に治りますが、ごく稀に劇症肝炎(命に関わる重症)になることもあります。
慢性B型肝炎は特に乳児期や幼少期に感染すると90%以上が慢性化し、感染しても症状がなく気づかないうちに何年もウイルスが肝臓に残り少しずつ傷ついていくのが特徴です。
慢性化すると肝硬変・肺がんのリスクが高まります。
症状
急性B型肝炎は感染から数ヶ月後に倦怠感、発熱、吐き気、腹痛、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)を発症する人もいますが、自覚症状がなく自然に治ることも多いです。
劇症肝炎(命に関わる重症)を発症する恐れもありますが、本当にごく稀です。
慢性B型肝炎の多くは無症状のまま進行し、 徐々に肝臓が傷つき放置すると慢性肝炎から肝がんに進むこともあります。
検査方法
採血検査💉【HBs抗体〈CLIA法〉、HBs抗原〈CLIA法〉】
B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べる血液検査です。
HBs抗原で今B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを見ます。
HBs抗体で過去に感染したことがあるか、ワクチンで免疫があるかを見ます。
感染の可能性から1ヶ月以上経ってから検査を受けるのが望ましいです。
梅毒
梅毒とは性感染症の一つで、梅毒トレポネーマという細菌が、性行為による皮膚・粘膜病変部との接触により感染します。
皮膚や粘膜から体内に侵入し数時間でリンパ節に達し、そこから血液を巡って全身に広がっていきます。
そのため、時間の経過と共に症状が全身に現れるようになります。
梅毒トレポネーマは温度や湿度の変化に弱いため、皮膚や粘膜などから離れると数時間で感染性を失い、死滅していきます。
梅毒は現在、特に日本の若年層や女性でも増加中です。
症状
梅毒は進行の段階によって4期に分かれており、第1期(感染から約3週間後)は感染部位(性器、口など)に赤い色の硬いしこりやただれができ、近くのリンパ節が腫れます。
1~2ヶ月で自然に消えますが、菌は体内に残ったままなので、治ったと勘違いして放置しやすいです。
第2期(感染から3ヶ月後~半年頃)は発熱、全身倦怠感などの全身症状と共に皮膚に様々なタイプの発疹が現れ、自然に消えることが多いですが、再発や進行することもあります。
第3期(感染から数年後)は現代では稀ですが、皮膚、骨、肝臓、内臓などにしこりができます。
第4期(感染後10年以上)は非常に稀ですが認知症、幻覚、歩行障害、麻痺、失明などが挙げられます。
また、妊婦が感染すると赤ちゃんに重い障害や死産のリスクがあるため、梅毒検査をしましょう。
検査方法
採血検査💉【梅毒定性〈RPR法〉、梅毒定性〈TP抗体法〉】
梅毒定性〈RPR法〉今、菌が活発に動いているかどうかを見る検査で、梅毒定性〈TP抗体法〉は梅毒の原因である「梅毒トロポネーマ」に対する特異的抗体を検出し、過去又は現在で梅毒に感染したことがあるかを判定します。
このように活動性と感染歴の2種類の梅毒抗体で調べます。
抗体が検出されるまで時間がかかるため、感染の可能性から少なくとも3週間以上あけて受けるのが基本となります。
淋菌/クラミジア
淋菌は、淋病の原因となる細菌で、性行為による粘膜接触で感染します。
男女ともに感染しますが、女性は無症状のことも多く気づきにくいです。
淋菌はとても感染者が多い性感染症の一つです。
クラミジアはクラミジア・トラコマティスという細菌で、性行為における粘膜同士の接触によって感染します。
クラミジアは日本で最も多い性感染症で10代~20代の男女に特に多いです。
その中でも女性の感染症の中では最多報告となっています。
症状
淋菌の症状として男性だと感染から2~7日後は排尿時の強い痛み、膿のような黄色い尿道分泌物、痒み、違和感などがでます。
女性の場合は無症状が多いですが、おりものの増加、変色、異臭、下腹部の痛み、性交痛、出血、排尿時の痛みが伴うことがあります。
クラミジアの症状として男性の場合は感染後1~3週間は尿道の違和感、痒み、痛み、排尿時の軽い痛み、透明〜白っぽい分泌物などが挙げられますが、ほとんどが軽症か無症状です。
女性の場合は淋菌同様、約8割が無症状なので気づきにくく、おりものの増加・変化、不正出血、下腹部や性交時の痛みが伴うことがあります。
それぞれ放置すると重い後遺症や不妊の原因に繋がりますので、気になる接触や症状がある場合は検査を受けましょう。
検査方法
尿検査🫙【淋菌/クラミジア同時核酸同定(PCR)】
1回の検査で淋菌とクラミジアの両方を調べられる検査です。
ごく微量な遺伝子を検出する非常に精度の高い検査となります。
感染しても菌が体内で増えておらず正確な結果が出ないなんてことにならないよう2~3週間はあけての検査がおすすめです。
トリコモナス/マイコプラズマ
トリコモナスとはトリコモナス原虫という小さな寄生虫によって起こる性感染症です。
細菌やウイルスとは違い、「原虫」という別のタイプの微生物です。
最も多い感染経路は性行為ですが、原虫は湿った環境で少しの間生存できるため、稀に共有しているお風呂やタオルなどといった間接的な感染の可能性も完全には否定できません。
マイコプラズマとは細菌の一種ですが、普通の細菌とは少し違った特徴を持つ微生物で 性感染症の原因にもなる種類があります。
細菌になって注目されている感染症で、主に性行為による粘膜接触で、パートナー間での感染が非常に多いです。
トリコモナスとは違い、性行為を介さないお風呂やタオルなどの間接的な感染では感染しないとされています。
クラミジアや淋菌と似た症状を起こしますが、検査されにくく見逃されがちです。
症状
トリコモナスの症状として女性の場合は黄色〜緑がかった悪臭のある泡状のおりもの、外陰部や膣の痒み・灼熱感、排尿痛・性交痛、不正出血とありますが、約2,3割は無症状です。
それに対して、男性の場合の多くは無症状で、中には尿道の痒み・軽い排尿時の痛み・分泌物、前立腺炎や精巣上体炎の原因になることもあります。
マイコプラズマの症状は女性の場合はおりものの異常、子宮頸管炎(四球位入口の炎症)、不正出血、下腹部痛、性交痛などがあり、放置しておくと卵管炎・骨盤内炎症性疾患・不妊のリスクに繋がります。
男性の場合は、軽症か無症状のケースが多く感染に気づかず放置されやすいです。
症状としては、軽い排尿痛、尿道の違和感、尿道からの分泌物、稀に卵巣上体炎になることもあります。
検査方法
尿検査🫙【トリコモナス/マイコプラズマ同時核酸検出(PCR)】
1回の検査でトリコモナスとマイコプラズマを同時に検出できる性病検査です。
使用するのはPCR法という病原体の遺伝子を増やして検出する非常に精度の高い検査です。
検査のタイミングは感染の可能性から2~3週間あけての検査がベストです。
STDマイコプラズマ(ジェニタリウム・ホミニス・バルパム・ウレアリチカム)
STDマイコプラズマとは主に性行為によってうつるマイコプラズマ感染症のことです。
マイコプラズマ・ジェニタリウム(マイコプラズマ属)は代表的な性感染症で病原性も非常に高く、性感染症検査で最も重視されるマイコプラズマです。
性行為による粘膜接触の感染が多いです。
マイコプラズマ・ホミニスは補助的に関与する菌です。
性器にいることもありますが、基本は常在菌的存在で、無症状なら治療は不要です。
ウレアプラズマ・パルバムは健康な人の性器にもよくいるほぼ常在菌です。
だからと言って陰性でも問題ないですし、陽性でも通常は放置してても大丈夫です。
ウレアプラズマ・ウレアリチカムはウレアプラズマ・パルバムと似ていますが、男性では尿道炎との関連が強めです。
検出されても症状がなけらば基本的には様子見で大丈夫なものとなりますが症状があれば治療が必要です。
クラミジア、淋菌、トリコモナス、マイコプラズマ、など主要な性感染症が全て陰性だったのに症状が続く場合はSTDマイコプラズマ同定検査が行われるケースが多いです。
その他にも原因不明の尿道炎や膣炎が長引いている、不妊症の検査で追加チェックを指示された場合、妊活・妊娠中でよりリスクのある菌を除外したい場合などに検査をするのがいいでしょう!
症状
マイコプラズマ・ジェニタリウムの症状は女性の場合は不正出血、下腹部の痛み、おりものの増加・ニオイ、性交痛とあります。
無症状のまま進行することが多いですが、放置しておくと子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、不妊症のリスクに繋がります。
男性の場合は尿道から膿が出る、排尿時の痛み、痒み、尿道の違和感とあります。
症状が軽かったり、無症状のことも多いですが、慢性尿道炎、不妊のリスクにつながります。
マイコプラズマ・ホミニスは女性の場合は子宮頸管炎、膣炎、骨盤内炎症疾患、妊娠中に感染があると、早産・流産のリスクが上がる可能性があります。
男性の場合は無症状のことが多いです。
症状として尿道炎との関連が示唆されることもありますが、単独原因かは不明瞭です。
ウレアプラズマ・パルバムは単独では症状が出ないことが多いです。
ただし、他の菌との混合感染で影響を及ぼす可能性があります。
症状は男女共通で尿道の不快感・軽い炎症、妊婦では早産・絨毛膜羊膜炎(赤ちゃんを包む膜に細菌が感染)の報告もあります。
ウレアプラズマ・ウレアリチカムの症状は女性の場合は軽いおりものの異常、尿道炎や子宮頸管炎の原因になることがあったり、妊娠中の感染で胎児への影響や早産リスクも報告があります。
男性の場合は尿道炎の原因、排尿時の痛みや違和感、稀ですが精巣上体炎があります。
検査方法
尿検査🫙【STDマイコプラズマ同定(ジェニタリウム・ホミニス・ウレアリチカム・パルバム)】
4種類の菌を一度の検査で同時に確認できます。
そのため、一つ一つを個別に検査する必要はなく、一回の検査でどの種類の菌に感染しているかを正確に特定します。
通常のマイコプラズマ、トリコモナス検査や淋菌、クラミジア検査で原因が特定できなかった場合の次のステップ検査となります。
また、なかなか治らない尿道炎・膣炎・不明な症状の精査目的や妊活・不妊治療前の検査としても重要なものとなります。
菌が体内で増殖し、検出されやすくなるのがこの時期になるので、一般的には感染の可能性から2~3週間後以降に検査が望ましいです。